2025年2月号（244号）
特集｜蛇にまつわる干支セトラ
村山、最上エリアほか

黒木あるじワールドへいざ行かん!

新年初の特集は巳年にちなんだ話題から。古来より水神として崇められている蛇は豊穣や天候を司り、農業とは切り離せない存在。干支神様由縁のスポットへ、土着の神についての見識が深い黒木あるじ氏と出かけます。

当ウエブページに掲載の「黒木あるじの山形あやかし取材帖」に記された蛇スポットはひと味違います。ではさっそく──。

蛇は古今東西を問わず、畏怖されると同時に崇拝されるという特異な生き物である。有毒である点や手足のない姿が忌避されるいっぽう、脱皮する独特の生態から「再生」の象徴ともされた。水神でもあり、農耕神でもあり、医学の神にして金運の神でもある。蛇ほど、多様なスタンスを有する存在はいないのだ。